昨日のオフィスから撮った夕方の風景です。
いつもの日常風景ではあるのですが、、
なんでしょう、たまに違和感を感じる時があります。昔からなのですが、、我に還るといいますか。
地平線にまで覆う人工的な建物、これに純粋に違和感を感じるのです。遮る物のない空の大気とはまるで対照的ですよね。
人の営む社会生活のためだけに敷き詰められた人工物、人が減ればそのまま無用の長物と化すだけです。
栄枯盛衰という歴史を振り返れば、今ここに至るまでの道半ばに、人が減ったらどうなるんだろう、これはこのまま進めていいのだろうか、と思いを巡らす機会は私を含めたそれぞれの人にあったはず。
いや、ここまでの道を振り返るだけでなくとも、インターネットで情報やお金が瞬時に世界を駆け巡るこの時代にあって、この重厚長大な建造物は果たしてこれだけ必要なのでしょうか。
春の儚い桜吹雪、窓越しに伝わる梅雨の雨音、夏の夕暮れに響く蝉時雨、見上げれば紅葉と秋の空、澄んだ夜空に瞬く冬の星座、それらが時に不便を伴うものだとしても、それぞれが日常生活と一体となり、現代の経済活動を営むこともできたのではないか。たまにそんな思いが湧き出てきます。
そんな日常であったなら、、それが本来の日本の姿なのだとしたら、脳裏によぎるこの感覚、これがもし間違っていないのだとしたら、これから何十年かけても自分が生涯かけて向き合うべき仕事なのだと思っています。