人口減少社会の行き着く先

「人口減少社会」の在野の研究者。「人口減少社会」の行き着く先を探してます。大磯に山林所有。

頑固一徹おっちゃんと脂ぎったおっちゃん

⚫️近場の大山に登ってきました


思い立ったが吉日、ということで本日大山登山にいってきました。


ケーブルカーは工事中でしたが、登山道はかなり整備されてますので、歩きやすい山です。

子さん連れも多く見かけましたね。階段がとっても多かった。


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登った感想を総括すると


景色きれいでした!


がまぁメインですが、ちょっと違うことも考えてましたので、それを書きます。


⚫️登山道や寺、鳥居を作る仕事って凄い


上の写真の1枚目の鳥居、頂上直前にあったものです。大分年季入ってますから、建てた当時はほぼ人力だったのではないでしょうか。


大山の標高は1247mですからこの鳥居、ほぼその高さまで材料を運び、足場の悪い中、移り気な天候に気をつけながら作られたんだと推測されます。凄いですよね。


まさに頑固一徹おっちゃんの仕事です。


この鳥居だけではなく、この山に特に多い階段も、一段一段、丹精に作られた方がいるわけです。定期的な修繕もされてるでしょう。


僕を含めた登山者は、当たり前のように、その階段を登り、鳥居をくぐり、頂上に辿り着くのです。


もちろん、その果てしない積み上げの仕事に対する報酬なんて、登山者は当然のごとく支払っていません。


でもこの事実、よくよく考えると少し違和感ありませんか?


⚫️グローバル経済の常識


例えば高速道路、公共的理念に基づき作られるのですが、通るとき当たり前のように料金払いますよね。


いくら公共財とはいえ、作るのにお金がかかったのだから、つまり投資なのだから、サービス受けた人は対価を払うわけです。



早い話、


元をとるために。



このような考えが、グローバルな経済からみて明らかに常識ですし、


椅子取りゲームに勝ち抜くことでスポットライトを浴びることができた(つまり偉い)脂ぎったおっちゃんが、仕事をする際に一番に気にすることでもあります。


断っておきますが、儲かる仕事をすることを別に否定してません。

儲かるということは、ユーザーに価値を提供してることの裏返しですから。


ただ、危ないなと思うのは、


元をとる、儲かる、


を常に最優先にしがちになり、結果、景気の波に加えて人口減少という引き潮のある日本では特に、粉飾、過大広告、詐欺といった


    一線越えたやりすぎ


をしてしまう懸念があることです。


なぜって?脂ぎったおっちゃんは、

グローバルマーケットの株主に目がいってるからです。

グローバルマーケットの株主にとって、事業者の人格や生き方なんかは割とどうでもよくて、


  今儲かってるか


そして


  これからも儲かるか


に興味が集中します。


万が一、詐欺や粉飾などが事実として発覚したとき、槍玉に上がった会社の中にいる、スポットライトを浴びた脂ぎったおっちゃんだけでなく、地味にいい仕事をしていた頑固一徹おっちゃんまで被害を被ります。。


 

⚫️頑固一徹おっちゃんの仕事は文化の一翼を担い後世に残る


話を大山に戻します。


大山の登山者を陰ながら支えてくれている頑固一徹おっちゃんの仕事は、事実として日本文化の一翼を担っていると思います。


こういうスポットライトにはあたらない、地味だけどいい仕事をしてくれる頑固一徹おっちゃん達が、日本の風光明媚な景観に日本文化という深みを加えてくれていると思うのです。


更に、これは僕の勝手な推測ですが、きっとこういう仕事をする頑固一徹おっちゃんて、人生観を仕事で表現してる気がしませんか?


つまり、


   元をとる、儲かる


を仕事の最優先のプライオリティーにするのではなく、


  自分の生き方


を表現することが、仕事の最優先のプライオリティーなのではないかと。


頑固一徹おっちゃんには、


  芯がある、根を張っている



といった言い方ができるかもしれませんね。



最後のは勝手な推測ですが、大山でいい仕事をしてくれた方たちに感謝!の気持ちを添えて、今日のブログを終えます。ではでは