人口減少社会の行き着く先

「人口減少社会」の在野の研究者。「人口減少社会」の行き着く先を探してます。大磯に山林所有。

年功序列や終身雇用に代わる、新たなる時代のストーリー

この写真は大磯にある隠れ家から。

ちらっとだけ海も見えるんです。

f:id:takumi_jun:20150726181441j:plain


それにしてもここ数日で一気に真夏の気温ですね。


前回の更新から3ヶ月半経ったわけですが、その間に起こった問題というと、


① ギリシャ問題

② 中国株暴落

東芝不正会計


大きくこの3つでしょうか。


金融緩和真っ盛りの2015年夏、どこが景気いいのかさっぱりな気もしますね。


国内に関して言えば、ソニーの不調もありましたが、東芝の問題が大きくていつの間にか霞んでしまいました。


東芝の件は、表面化して大騒ぎになったわけで、ちまたではトップ同士の不和が原因と言われてますね。


ですが、個人的に問題の核は社内事情ではなく、集中投資した原発半導体がこけて儲からなかった、というところにあると考えています。


そして代わりとなる新機軸も立ち上がらず、株式市場のプレッシャーに組織自体が引っ張られちゃったと。


要は儲からなくなって策もないから延命行為に走り、それが常態化して一線越えました。数千億ほど。


ということで、東芝の問題の本質は「儲からなくなった」ということで、シャープと一緒なんですよねぇ。


断言してもよいですが、日本に大企業がこぞって参入できるような新たなフロンティアなんて残ってないですよ。電力小売自由化や空港運営みたく規制緩和で新たな担い手がでてきても、元々の担い手が淘汰されるんですから、全体でみれば、ただの行って来いです。


東芝の件に戻りますが、一線越えないギリギリのところで、どれだけの日本企業がグレーゾーンで近いことをしてるのか、想像に難くはありません。


次の景気後退がはっきりしたら、この手の話はドシドシでてくるでしょう。


で、景気後退するたびに、政府の財政は悪化し、公的なセーフティネットが削られるというのも世の常です。


そして、日本の財政はここにきて割と限界ですから、長期的スパンで公的なセーフティネットはほぼ期待しない方が良いでしょう。


つまり、今後、働き盛りの人は、


①   人口減少という危機的問題が景気後退の引き潮を大きくすることで、


②  勤め先の業績もおぼつかない中、


③  課される税金が増えるのに、公的なセーフティネットが減っていき、


④  更に老後の年金暮らしなど夢のまた夢になる


という悪夢のような事態に陥ります。


ちなみに今の年金受給者は、続くインフレで支給年金がばっさばっさ目減りしていきますので、お年寄りにもつらい事態です。


と、ネガティヴ要素満載ですが、これは今までの価値観で将来を捉えているからですね。


具体的には、年功序列、終身雇用とそれを土台とした、消費をすることで幸せになれる家族のストーリーが今までの価値観です。


年功序列?終身雇用?昔の話でしょ!と思うかも知れませんが、この手のストーリーは、時代にそぐわなくなっても、しつこくまだまだ息をしています。


でも、そろそろもう気づいていいと思うんです、片手に収まる電話があるだけで、ググれる、ブログかける、YouTubeでマイメディアがもてる、少額の投資で会社も作れ運営できるという、驚愕の事実に。


大企業の参入できるフロンティアはないけれど、個人レベルで参入できるフロンティアは今も無限に存在するという現実に。


勤め先やめて独立しても食べていく自信がないという方におききします。

なぜ、独立するのに勤め先をやめなければならないのでしょうか?


勤め先で働きづくめの人の勤務時間は3000時間と言われています。


一年は8640時間ですから、比率にしてたったの35%弱です。


普通の勤め人なら、一年のうち勤務時間の占める割合は30%程度ではないでしょうか。


年間休日だって週末だけで110日位、祝日や有休いれれば120日程度の休みがあるでしょう。


家族と過ごす時間を十分にとっても、空いている時間を使い、事業を立ち上げ運営することが、それほど難しいことでしょうか。


つまり、勤め人としてリスクヘッジしながら、事業運営しアップサイドを狙うという新しいストーリーは、これから十分に実現可能な話ではないかと思うのです。例え家族を養っていても、です。


長くなりましたのでこのあたりで。

次回は僕自身の事業運営の構想を描いてみようと思います。ではでは。