人口減少社会の行き着く先

「人口減少社会」の在野の研究者。「人口減少社会」の行き着く先を探してます。大磯に山林所有。

2週間の日本滞在

 

諸事情で2週間日本に滞在していましたが、先程香港国際空港に戻ってきました。

この写真は先ほどのフライト中に撮った富士山。

 

日本の居心地は良すぎますね。丁寧で思いやりのあるおもてなし。そして世界一と言っても良いほどの美味しい料理。それなりに美味しい日本のレストラン料理の値段を同程度の香港のレストランと比較すると、香港の半分くらい。香港人から見ると日本のあらゆるものが安く見えて、旅費は簡単に元がとれると言われますが、個人的には納得してしまっています。

 

ただ、日本で香港と同じ価格帯にすると、日本人で食べられる人が限られる。つまるところ、一例として日本のそれなりのレストランは値段を倍近くに上げてもインバウンド需要は狙えるけど、それだけでは経営が成り立たない日本では、一気に値上げをすることが難しい。ジレンマですね。

 

 

 

 

都市伝説

 

都市伝説という言葉があります。実しやかに囁かれる驚くべき噂話、というニュアンスで理解しています。有名な都市伝説専門のYou Tuberの方もいるとのこと。その都市伝説の中に、いわゆる地球上の人間社会は特定の血筋の人にコントロールされている、という類の話があります。この話は陰謀論などと言われたりします。

ですが、古くに資本主義のルールをこの世界に導入して、複利で運用し続けた一族が今もその結束を保っていれば、その方々はこの世界への影響力を持っていると考えるのが、むしろ妥当だと思います。

資本主義は成長の副産物として貧富の差を拡大していくわけで、複利は人間による最大の発明の一つとも言われます。これらを導入し管理できた方々は、複利でその力を増やし続けるわけで、未来永劫このシステムを牛耳りたいというのは妥当なインセンティブと思うわけです。

 

ただ、妥当ではあるが自然ではない。自然は共存を前提としているため、必要以上に力を蓄えるということはしない。そして、人の身体も心も本来は自然そのもの。他方、今の世の中の日常を振り返ると、、この辺りが自分自身でもできていないところというか、反省点。どう将来に向けて自然な形でより良い形へ流していくのか。

 

明日は今日より良くなると信じてまた明日。

 

 

あなたの知らない進化論

 

人類は猿から進化したというのは、かの有名なダーウィンの進化論。自然環境あるいはその変化に応じて、最適な選択がされた結果生命体は進化するというのがその概要。地球人類は他の天体からきた知的生命体に遺伝子操作されてるとの噂もありますがそれはさておき、進化論て分かりやすい考えだと思います。ただ、少し考えると不思議です。なぜ珊瑚は満月の夜に産卵するのか、なぜ人類は知恵を持ち願望を具現化できるのか、なぜきりんの首は長いのか、これらが偶然に選択された結果と考えるのは逆に不自然。世界はそこまで確率論で成り立つような機械的なものではない。

 

それぞれの生命体の魂が帰属する集合的な無意識が、生きてる各個体から環境変化に要する信号を受信する。その後、各個体はその集合的な無意識からの環境適応に要する反応を受信する。遺伝子で能力をキャリーする生命体は徐々に進化を遂げる。これが本来の進化論。違いは一つ。進化は偶然の産物ではなく必然の蓄積。

 

必然を可能にするために、生きてる間、各個体の魂は集合的な無意識の中でさくらんぼの皮のように覆われてはいるが、肉体が死ぬことでその皮は溶けて消え、肉体に紐づいていた魂は集合的な無意識と一体化する。産まれる時は、集合的な無意識の中に小さな泡ができ、その中で魂は自我を形成する。我々地球に暮らす人類に足りてないのはこれらの現象を物理の世界で観測されること。そして、それに伴う形而上学の進化。最後に我々の脳に残っている原始的な闘争本能を学習の力で退化させていくこと。

 

そして、この本来の進化論は他の天体でも共通のルール。進化のパターンは数兆あれど、一定の進化を遂げると人間の形が誕生するのは同じ。人間はその時点の進化の集大成である脳を駆使して理性を持ち自然の法則を体現し自己実現をすることで星を良い方向へ導く。3歩進んで2歩下がりながら。

 

一人一人が意識できることも、できることも限られますが、集合的無意識に沿いながら少しずつ前に。

 

少しずつでも世界が良くなると信じてまた明日。

 

景気後退

 

中国のとある大規模シャドーバンクが約5兆円の債務超過であると報じられました。中国の不動産バブル崩壊の傷はこれからも深くなっていくでしょう。アメリカもマグナフィセント7と言われる先端企業7社を除くと株価はもう頭打ちと言われています。本来ならとっくに景気後退、もっというとリーマンショックを超えるようなマーケットクラッシュがいつ起きてもおかしくない状況。嵐の前の静かさというところですかね。

 

少しずつでも世界は良くなると信じてまた明日。

 

 

自動化への流れ

この写真も香港の観光地、スタンレーでの一枚

 

さて今日の話題は自動化への流れについて。人の手作業をマニュアル業務といったりしますが、今のところあらゆる仕事の大半は、このマニュアル業務で構成されています。ですがこのマニュアル業務、主にAIの進化で自動化に切り替わっていくと言われていますね。アメリカでも中国でも、タクシーなどの自動運転の実証実験が始まっています。もちろん運転だけでなく、ホワイトカラーと言われる会社員の仕事にも自動化の流れは波及していくでしょう。一見ネガティブな流れです。しかし、僕は少し違う観点でこの自動化の流れを捉えています。

 

というのも、本来、人間の脳は地球上の進化の集大成であるので、物事を俯瞰し、法則を抽出し、それを具現化するという生物上で唯一の力を持っています。この力が、地球をより良くしていくという人間の使命につながるわけです。

 

世の中に溢れている退屈な仕事はAIに任せ、我々人間は生まれ落ちた時から持つ好奇心や自我に沿って世の中を良くすることに専念できるようになる社会。これが一つの理想系です。

 

この理想系を作り上げる過程で、人間の脳に残っている原始的な闘争本能も退化していくとよいです。もう、我々はテクノロジーを持っているので、闘わなくても生きていける。このような不必要な脳の機能の退化を教育的に反復していくことができると素晴らしいですね。

 

最近流行りのSDGsって、巷では良くない噂もある一方、上記のような意図も含まれてるような気がします。

 

誰かの意図か集合意識によるものかは分かりませんが、三歩進んで二歩下がりつつ、世界はよくなっていく。それを信じてまた明日。

 

 

今だけ金だけ自分だけの反対は?

 

この写真は香港島の南側、スタンレーという観光地で撮った写真です。夕日って本当にどこで見ても美しいですね。国境や国はただの概念に過ぎず、人間は地球という偉大な自然の一部に過ぎないということをしみじみ感じます。

 

概念といえば、タイトルの今だけ金だけ自分だけも、私自身も反省すべき世の中に蔓延している概念ですね。今この時点に生きている幸せを感じることは素晴らしいですが、自我に操られて意識が発散するのは好ましいことではありません。自我自体には反応の集積も影響していて、それは魂だったり根本から発せられるものとは異なるからです。金が欲しい、という自我は恥ずかしながら僕にもありますが、生まれた時にはそんな自我ありませんし、死ぬ間際には不要なものですよね。

 

生まれてから死ぬまでに、一貫した自我を持ち続けられる、そんな生活を世界中の人ができるようになる未来がくるとよいですね。

世界の最先端

 

この写真は香港島の中心街であるセントラルの夜景です。香港は、世界レベルで見ても住みやすい街と言われます。インフラは整っているし、食事も美味しい。加えて、イギリス占領下の時代に西洋の文化が根を下ろし、中国本土の文化と融合している点が魅力的。このような文化の融合を背景として、香港人のホワイトカラー層は、英語も中国語もネイティブレベル。母国語の広東語と合わせ、いわゆるトリリンガルが普通です。この点が日本のホワイトカラー層との大きな差。物価も世界最高レベル。

 

と長々と香港の話を書きましたが、タイトルにある世界の最先端とは、香港のことではありません。香港は、日本でいうところの90年代バブル崩壊の入口に立っているに過ぎません。

 

世界の最先端とは、かつて右肩上がりの経済成長を謳歌した日本です。日本の経済的なプレゼンスこそ世界からみて落ちていますが、そもそも経済成長は無限ではなく有限。人の活動が経済の源泉なので、有限なのは当たり前。つまり経済成長には限界があるのです。

 

我々日本はその限界を目の当たりにし、今もこれからも、人口減少による経済の縮小に苦しんでいます。ただ、この苦しみはこれから長い目で世界中で経験していくこと。この苦しみを資本主義を越える次の価値観を育むための産みの苦しみとできるか否かは、我々日本の現役世代にかかっています